A1 中国河北省の燕山山脈付近に自生している栗
日本で一般的に見られる「栗」と中国で収穫される「甘栗」とは、そもそも品種が異なります。日本の栗は、殻や渋皮を剥くのがとても大変ですが、甘栗の殻はきれいにパリッと剥けますよね。 これは、焼いているからではなく、もともとそういう性質の栗なのです。
一般的に、万里の長城に囲まれた中国河北省の燕山山脈付近に自生しているものが「甘栗」と呼ばれており、ここで採れる栗は実がしっかりと硬くしまり、甘味があって良質とされています。
A2 「天津甘栗」は、天津港から日本へ向けて出荷される栗の総称
「中国の天津で採れるから、『天津甘栗』と言うのだろう」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、それは間違いです。「甘栗」とは、中国河北省の燕山山脈付近で採れる栗のこと。主な産地は、青龍県・寛城県・遷西県・遵化県・興隆県の5県です。ではなぜ、「天津甘栗」と呼ばれているのでしょうか?
その理由は、こうした甘栗が中国の「天津港」から輸出されているためです。天津港から日本へ向けて出荷される栗のことを総称して、「天津甘栗」と呼ばれるようになったと言われています。
A3 甘栗は、700年以上もの歴史を持つ息の長い食べ物です
甘栗は、中国でも昔からよく食べられていましたが、その食べ方はいろいろでした。料理に使用したり、お菓子にアレンジしたり、あるいは、生で食べても甘いため、調理せずにそのまま食べたり。昔の文献にも、甘栗に関する記述は随所に出てきます。
現在のようなスタイルの甘栗が登場したのは、西暦13世紀の頃。その時代の文献に、現在の甘栗とほぼ同じような食べ方が紹介されています。そう考えると、もう700年以上もの歴史を持つ、息の長い食べ物なのですね。
A4 甘栗の栄養価は非常に高く、食物繊維と葉酸に注目が集まっています
元々、甘栗は栄養が豊富な食べ物として、中国で食されてきました。その栄養価は非常に高く、ビタミンA・B群、ビタミンC、カルシウム、カリウム、鉄分など、ビタミン・ミネラル成分をバランスよく含んでいます。特に注目されているのは、甘栗に含まれている「食物繊維」と「葉酸」です。
食物繊維は、便秘を改善し、お腹をきれいな状態に保つために必要な成分として知られていますが、「甘栗に多く含まれている」ということは意外に知られていません。また、葉酸は細胞の分化に不可欠な成分。特に妊婦さんにとって大切な栄養とされているため、積極的に摂ってもらいたい食品です。
A5 遠赤外線効果で均一に火を通すのに必要な「大磯産の砂利」です
天津甘栗を香ばしく焼き上げるシーン、皆様も一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。あの大きな鉄鍋の中で栗と一緒に撹拌されている「黒いもの」は、実は「砂利」なんです。
焙煎に砂利を使っている理由は2つあります。ひとつは、「均一に火を通すことができるから」。高温の砂と一緒にかき混ぜながら栗を加熱していくことで、栗の内部までしっかりと火をいれることができるのです。
もうひとつの理由は、「遠赤外線効果を期待できるから」。砂利を使うことで、素材の急速な温度上昇がほぼ均等に進み、むらなく加熱することが可能になります。
だから、中がホクホクでおいしい甘栗ができるのですね。ちなみに、「甘栗太郎」ではツブが細かく、甘栗にからみやすい「大磯産の1分の砂利」を使用しています。
A6 密閉性の高い袋などに入れ、常温で保存してください
当社では甘栗を販売する際、賞味期限を5日間としています。しかし、甘栗は天然の木の実なので、そのまま置いておくと、どんどん水分が飛んで硬くなってしまいます。そのため、できるだけ早めに食べ切ることをおすすめします(少人数で食べる場合、大袋ではなく食べきりサイズをお買い求めいただくほうがよいかもしれません)。
なお、2~3日程度保存するときは、甘栗が空気に触れて乾燥しないよう、密閉性の高い袋などに入れ、常温で保存するようにしましょう。
A7 甘栗を料理に使うには、ちょっと甘すぎるかも…
前述のとおり、中国では甘栗を煮込み料理や炒め物の具材として使ったり、お菓子などに加工したりすることが多いようですが、日本ではあまり一般的ではありません。
そもそも日本には和栗があり、そちらのほうがほっくりとやさしい甘さで、他の素材と合わせて調理するのに向いているからです。甘栗の場合、そのまま食べるのはおいしくても、料理に使うにはちょっと甘すぎるかもしれませんね。
A8 お子様でも、渋皮まできれいに剥くコツを伝授
日本の栗と比べて皮を剥きやすいのが甘栗の特徴。お子様でも、渋皮まできれいにスルッと剥くことができるでしょう。ここでは、よりきれいに剥くためのコツをご紹介します。
A9 桃太郎をモチーフに作られたキャラクター「甘栗太郎」です
日本の昔話である「桃太郎」をモチーフに作られた、当社のキャラクター「甘栗太郎」です。
創業以来ずっと変わっていないので、もうすっかり皆様におなじみではないでしょうか。男の子の上に書かれた「信用第一」の文字は時代とともに変わっていますが、男の子のイラストは変わりません。
これからも、皆様に長く愛されるキャラクターとしてあり続けます。